手作りで作られたモノを選ぶとき、実際どんな人が作ったんだろうと気になることはないでしょうか?
このページでは、返礼品の特徴や事業者さんのご紹介をしていきます。
第1回目は、老舗窯元「えのきだ窯」さんの紹介です。
えのきだ窯さんのうつわにはどのような特徴があるのか、また選ばれ続ける理由などを実際にうつわを使っている町内の飲食店「Cafe Novel」さんにお話を伺ってきました。
えのきだ窯について
益子で130年以上の歴史を持つ老舗窯元「えのきだ窯」さん。
えのきだ窯さんは現在、榎田智(えのきだとも)さんと奥様の若葉さんがご夫婦で作陶・経営しています。
歴史感じる建物のお店には、代表作の急須をはじめ、4代目榎田勝彦さんの作品、ご夫婦の作品が並びます。
榎田智さんは音楽が大好きで、町内で行われる色々なイベントでDJとして活動されることもあり、130年の歴史ある窯元の陶芸家・・・と聞くと古風な印象を持ちそうですが、まるで正反対の明るいムードメーカーです。

若葉さんは現代的なドットやストライプ柄。
智さんは、伝統的な飛びかんなで模様付けされた作品が人気です。
今回は、実際にえのきだ窯さんのうつわを使っているCafe Novelのオーナー吉澤さんにお話を伺いました。
Cafe Novelについて
Cafe Novelさんは、地元野菜を中心に使った、色鮮やかなランチプレートが人気で、多くの雑誌にも取り上げられているカフェです。
店内も、店名にもなっている「Novel(小説)」に出てくるような世界がイメージされたインテリアになっています。
(オーナーの春樹さんと奥様。奥様は焼き菓子を担当。) 益子町が取り組んでいる、益子産の西洋野菜を育て、確立していく取組「農と食プロジェクト」にも携わり、町内農家と意見交換にも参加。
お皿から料理をイメージすることもあれば、料理を基にオーダーでうつわを作ってもらうこともあるそう。
オーナーの吉澤さんに話を伺うと、お店や料理のこだわり、益子焼について話してくださいました。
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『料理はまず始めに目で楽しむもの。
料理を運んだ時、お客様が思わず会話と止めて料理に目がいくような、 そんな瞬間が嬉しく、日々提供しています。』
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実際に取材した日のランチプレートも20種類ほどの野菜が使われていて、色鮮やか。
野菜の断面の美しさも活かされていて、食欲をそそられます。
この日使われていたうつわはすべてえのきだ窯さんのうつわでした。
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『もともとここ(Cafe Novel)の大家さんが榎田若葉さんのご両親だったんです。
それで奥様の若葉さんや智さんと知り合ったんです。面倒見のいい智さんにいつも助けられています。』
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お子さんの年齢も近いことから、公私ともに交流を深めていき、その中で、えのきだ窯さんの陶芸への思いを聞き、共感していったそうです。
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『益子焼は多様化が進み、今は色々な特徴を活かした益子焼があります。
僕も“かっこいいうつわ”に憧れた時期もあったけれど、濱田庄司先生を尊敬している榎田智さんと出会い、 智さんのうつわから“本来の益子焼の良さ”に魅力を感じるようになっていったんです。
えのきだ窯さんのうつわは、主張しすぎず、料理を引き立ててくれます。 そして手にもなじみ、生活の一部のようになっています。
ここ益子で、外の景色を眺めながら、(智さんの作品のような)益子焼を使うことにとても意味を感じています。』
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友人だから・・といった理由でなく、益子焼きや暮らしの在り方にも繋がる思いを話してくださいました。
「民藝」として広まっていった伝統的な益子焼は、落ち着いたデザインのものが多く一見すると素朴な印象を与えます。
それでも物語に出てくるようなCafe Novelにも馴染み、古さを感じることもなく、マッチしている。
日々成長し新たなデザインの益子焼が生み出される一方で、えのきだ窯さんのような民藝としての要素が多く取り入れられた益子焼は、普遍的なカタチ・デザインが追求された姿のように感じました。
この記事で紹介している返礼品
~スタッフのおすすめポイント~
本ふるさと納税サイトのえのきだ窯さん返礼品は、榎田智さんが得意とする飛びかんなの模様があしらわれた取り皿5枚セット。
「飛びかんな」は、焼く前の生地をろくろに乗せてまわし、道具の刃先を軽くあて、一定のリズムで模様を入れていく技法です。
ろくろのまわす早さや、刃先のあて方で模様も変わってくる難しい技法です。
えのきだ窯さんのこの取り皿セットは、飛びかんなの模様に加え、益子の伝統的な釉薬で色付けされています。
落ち着いた色味ではあるものの、5つのカラーが1セットになっているので、表情に変化をもたらしてくれます。
返礼品名:明るい五色 飛びかんな取り皿セット
サイズ:直径140mm 高さ25mm
寄附金額:20,000円